気持ちのいい褒め方ができる人は、場を楽しんでいる

新しい人に出会って、色々と仲良くなって話してるうちに「そういえば、どんなお仕事されてるんですか?」と聞かれて、「勤務医です」って答えたら、待ってました!といわんばかりに「へー、優秀なんですね、すごいですね」とおだてられるのも珍しくないです。


一般的に社会的地位が高いといわれる職業に就いている方も経験があるのではないでしょうか。

社会的地位の高い人を褒めるための決まりきったダイアローグ。

職業をきいたら、へーすごいですね、ダイアローグ。


形式的には褒められているが、言われている側としては全然気持ちよくない。それどころか「誰にでも言ってるんだろうな」「社交辞令だけの人だな」とつい思ってしまうため、会話の中で相手に好印象を抱くことはめったにない。仲良くなることも少ない。


ところが、気持ちのいい褒め方をしてくれる人は、大筋こんな感じで会話を盛り上げてくれたりします。


「へー医者なんですか」と軽く流してくれた後、会話を続けて「お医者さんってお堅い人が多いなのかなって思ってましたけど、お話面白いですね!出会えて嬉しいです」とか言われたらすごく親近感がわく。


「この人、褒めるの上手だなあ」って感心せずにはいられない。


あくまで対等だけれども、お互い尊敬できるところを見つける会話のスタイルですね。


小さいときは、社会的な立場を抜きにして、会話を楽しむことは当たり前のようにしていたはずです。


ところが社会に出たら、ヒエラルキーの厳しい組織(会社とか大病院とか)に所属し、つい社交辞令的な言葉で相手を褒めたりする習慣ができてしまう。悪い意味で大人になってしまうわけです。そうしていれば波風はたちませんからね。(実際、先輩をたてるのは社会を生きていく上でとても大切だ。)

そつなく言葉面だけで、コミュニケーションをとることに慣れてしまうんですね。先輩も後輩も同僚も。

相手を褒めよう褒めようとは思わず、その場を楽しみ、コンテクスト<文脈>の中で相手のいいところを見つけて、褒める。

これが気持ちのいい褒め方なのかもしれません(笑)